西洋の芸術や美術を語る上で避けては通れないのが、油絵です。
顔料を油と練り合わせた物を塗って描くという技法の一つです。
日本画や水彩画との大きな違いは、何度も塗り重ねて描く事が出来る事です。
そして、実際に絵を描く際は、描いては乾かし、またその上に色を塗り重ねという事を繰り返す為、時間がかかる事が多いです。
厚く塗る程乾きにくくなりますが、あえて厚く塗る事で、筆のタッチなどを残したりする技法もあり、その表現方法が様々なのも油絵の魅力です。
芸術を勉強したいと思う人の中には、何度も重ねて描く事ができるのはいくらでも修正できて便利と感じるかもしれませんが、重ね過ぎるとひび割れしやすくなったり、何かと大変な物でもあります。
描き上がった物を鑑賞する際にはさほど気にならないのですが、製作工程ではかなりの匂いがするのも特徴です。
西洋の宗教画や印象派の絵画など芸術性が高い作品が多いのも油絵の特徴です。
実物を見れる際は、遠くから全体像を、そして近くでそのタッチ等を楽しみたいものです。