2017-07-11 11:20:44

映画

他の古代、中世から連綿と続く芸術文化に比べればはるかに歴史は短いですが、映画も今や芸術のひとつとして数えられるべきものでしょう。

映画の起源は19世紀。動画の撮影、上映の技術を開発したのは、おそらく世界で最も有名な発明家であるエジソンですが、それをスクリーンに投影する今の映画の形を作ったのは、フランスのリュミエール兄弟でした。そのため、彼らは「映画の父」と呼ばれているそうです。

初期の映画はサイレントのみでした。音声付きの「トーキー映画」が出るのは1920年のことです。とはいっても、当時はチャップリンをはじめとするサイレント映画の最盛期でもあり、トーキー映画が主流となるのは1930年代になります。

日本では映画は明治時代に伝わり、「活動写真」として公開されています。日本における初の活動写真の公開は1899年。映画の歴史の中でも意外に初期段階から日本製の映画があったのです。日本映画を世界的に有名にしたのは、1951年ヴェネツィア映画祭でグランプリを受賞した黒澤明監督の『羅生門』でしょう。

サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへ、特撮からCGへ。今では立体映像で楽しむことができる映画まで生まれています。19世紀末から21世紀初頭の現在までの短い歴史の中でも、目まぐるしく発展を遂げているのが映画という「芸術」なのです。

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